平安時代の中ごろ、紫式部により書かれた「源氏物語」は、千年の時を経た今も、世界的に高い評価を受け続けている文学です。その最後の十帖は宇治を舞台にしており、特に「宇治十帖」の名で親しまれています。宇治の歴史と風土が「源氏物語」を育て、また、宇治市のイメージは「源氏物語」によりかたちづくられたといっても過言ではありません。

宇治市では「紫式部文学賞」の制定をはじめとして「源氏物語をテーマとしたまちづくり」を積極的に進めており、平成10年11月8日、宇治上神社近くに開館した「源氏物語ミュージアム」は、それらの事業の集大成をなすものです。宇治市が持つ歴史と文化の香りを大切にしながら、復元模型や映像を駆使して、わかりやすく、親しみやすいミュージアムをめざしております。

「源氏物語」の世界をわかりやすくイメージしていただけるように、光源氏がもっとも華やかな時を過ごした六条院の縮小模型や平安時代の貴族たちが日常に使っていた牛車、女房装束、調度品などを復元、展示しています。さらに、マルチ画面映像や音響を多彩に取り入れた「源氏物語」の紹介も行っています。 また、映像展示室では、篠田正浩監督による映画「浮舟」を上映し宇治十帖最後のヒロイン浮舟の物語を展開します。

 

期間を区切って、「源氏物語」や平安時代の文化に関わることを中心に、様々な趣向を凝らした展示を行います。