日本が世界に誇る古典文学『源氏物語』を繊細で美しい絵と現代 的な解釈で漫画化した大和和紀の大ベストセラーコミック「あさきゆめみし」 を原作に、優美な平安絵巻を鮮やかに映像化しています。
宝塚歌劇団・花組トップスターの愛華みれを中心に、現役のタカ ラジェンヌたちが出演し、原作の壮麗さ美しさを表現しています。
特に主演の愛華みれは、大和和紀から「まるで漫画の画面から抜 け出してきたかのようにすっきりと美しい」と言わしめたほど魅力的に光源氏 を演じています。才色兼備のプレイボーイとしての華やかさと同時に、継母藤 壺への思いを胸のうちにひそめ、そのおもかげを多くの女性たちのなかに追い 求めるという、光と影を持つ主人公に見事になりきっています。
源氏は、幼い頃亡くなった母の面影を追って、いつしか恋慕するようになった継母藤壺の宮への思いをおさえることができず、ついに思いの丈を告白し密通してしまいます。
病にかかり、治療のため北山の聖の所に行った源氏は、尼君と話をする幼く可愛い姫君を見かけ、強く心が惹かれてしまいます。実はその姫君(若紫)は、恋い慕ってやまない藤壺の宮の姪だったのです。
六条にいる貴婦人のもとにお忍びで通っていた頃のこと、源氏は六条に向かう途中、夕顔の花咲く家の女と知り合い、関係を持つようになります。それを知った六条の御息所の生霊に取り憑かれた夕顔は、源氏の目の前で息絶えてしまうのでした。
藤壺の宮が懐妊したという知らせが源氏の耳に届きます。藤壺のお腹にいる御子の父親が桐壺帝ではなく自分ではないかと思う源氏は、真相を確かめたくお里下がりをした藤壺の宮のもとに駆けつけますが、藤壺は強固に源氏を寄せ付けようとはしないのでした。
桐壺院が崩御されました。四十九日が過ぎ、藤壺の宮も宮中を離れることになりました。年が明け、それまでの正月といえば、源氏にお年始にくる人たちの車が立てるすきもないほどであったのに、手のひらを返したように右大臣家のもとに集まっています。
正妻葵の上を亡くした源氏は、忌が明け久しぶりに二条の院の若紫のもとに帰りました。少し見ないうちに、ただ可愛らしい幼い少女だった若紫が驚くほど大人の女性になっているのを感じ、一生一緒に生きて行こうと誓います。